ランカスター大学 留学記

イギリス Lancaster Universityに大学の派遣生として1年間学部短期留学している大学生のブログ。

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ランカスターに留学を考えている方の参考になれば幸いです。
質問等は、コメントもしくはメールまで:)

 

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〜欧州旅行(3)Poland編〜 アウシュビッツを訪れて。

 

欧州旅行第三弾!

ポーランド

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ワルシャワクラクフアウシュビッツと訪れたのですがとてもハードスケジュールでした(笑)

 

観光については例によって割愛させていただきますが、ポーランドは何はともあれとても物価が安い!!!素敵でした。本当に。

イギリスから来た私にとっては目から鱗!!!

住みたくなりましたね。笑

 

中でもワルシャワショパンの心臓に会いに行けたことは本当に人生最高潮に嬉しかったです。興奮しました。笑

 

 

 

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また、印象に残った点についてはやはりアウシュビッツを訪れることができたことです。

開発や国際協力に興味を持つきっかけをくれた、世界史の青木先生。

(実況中継のあの方です。ご存じの方も多いのでは?笑)

話すと長くなるのですが、私は浪人から文転したので初めて世界史を1から青木先生に教えてもらいました。結局受験としては全然ダメダメでしたが、青木先生に言われた一言一言は今でも鮮明に覚えていて本当にとても貴重な経験だったと思っています。

毎週月曜日、3時〜7時ぐらいまで世界史の講義をぶっとうしで受けた1年弱。(少しでも注意力散漫だと女子も関係なくサル!と怒られチョークが飛んできます、マジです)

そんな怖い怖い(恐ろしい)青木先生がこれまで世界中を旅した中でのエピソードを授業後にお話ししてくれる機会がときどきありました。もちろん授業ではないので自由参加ですが当時はほぼ全員が参加していました。

(3時から始まり9時頃まで続く・・・我ながら当時よくやっていたと思います笑)

 

基本的には昔の話が主なのでデジタルではなく(笑)フィルムを教室の壁に映し出して、みんなで話を聞いていました。内容はバラエティに富んでおり、真面目な国際機関を訪れた話からエジプトの首都カイロに新婚旅行に行ったお話、などなど(笑)とても衝撃的なものばかりで今でも思い出し笑いしてしまうほどです。

 

そしてその中の一つ話としてアウシュビッツの事を初めて詳しく聞き、そしてその翌日ジュンク堂に「夜と霧」を買いに走った日の事は今でもよく覚えています。

そこから約3年後、やっと。自分の足で訪れることができました。

 

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朝の9:00から6時間にわたってツアーガイドを行っていただいたのはポーランド人の女性でした。

Everyone should come here and recognise what happened here. it happened, therefore it can happen again. 

ツアーの締めに彼女が語ったこの言葉通り、私たち人類が過去の歴史を知るためにこのアウシュビッツという場所を訪れることは必要不可欠なことだと思います。

しかしアウシュビッツに関して、私がここで何かを伝えるよりも自分の目で足で見て感じる方が感じることも考えることも多いと思うので、あえて内容については触れません。

ですが、個人的に一つだけ感じたことをここに載せておきたいと思います。

 

 

 

 

以下、私個人のFacebookページに載せたものを転載します。

 

 

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私たちを雨風の中、6時間かけてガイドしてくれたポーランド人の彼女。最後に言われた言葉はきっと生涯忘れません。「世界中の人が生涯に一度はここに来て、そして何があったのか知るべきです。一度起こったことは二度起こりうるのだから。」

でも、ただ一つだけ、ツアーを通して感じた違和感。
それは、世界で起こった(あるいは起こっている)悲劇はアウシュビッツだけではないのではないか、ということです。

アウシュビッツでは皆が過去の悲劇に関心を寄せ、自分の無力さに心を痛めます。同じガイドグループの欧米人のカップルがこんな会話をしていました。「こんな寒いところで毛布もなく寝るなんて考えられないわ!耐えらえない!」そこで私がふと頭に浮かんだのは、旅の途中で見かけたホームレス。同じようにきっと彼も寒空の下凍えているのではないか。

また、展示してあるユダヤ人の写真の中には子供達の写真もたくさんあり、多くの方がその見るに堪えない写真の前で足を止めていました。でも、私にはその子達の目と重なって見えたのはインドやフィリピンで出会ったストリートチルドレンの子供達。

確かに、この歴史から学ぶことはとても多くあると思うし、自分の足で行って初めて感じることも沢山ありました。ただ、私たちが関心を寄せるべきことはアウシュビッツけではないはずです。世界中には今まさにの救いの手を求めている人たちが沢山いる。なぜアウシュビッツには年間100万人以上の人が訪れるのに、今現在世界で起こっていることに対しては関心が持たれづらいのでしょう。

私はホロコーストについて、”最大の悲劇”という言い方はあまり好きではありません。その一つ一つに伴う痛みを比べるべきではないと思うし、その言い方によってアウシュビッツのみがついついフォーカスされがちだと思います

アウシュビッツだけでなく今まさに世界で起こっている難民問題や紛争、身近な貧困格差について、もっと同じように多くの人が関心を持つ世の中になったらいいな、とそう感じたツアーでした。

ー 場所:Auschwitz Memorial / Muzeum Auschwitz

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、訪れたい、音楽と歴史が溢れるポーランド

MIss ボルシチ!

 

Yuka