お鍋と共に語る”やっぱりおかしい!?日本のワークライフバランス”
みんなで久しぶりに集まろうと懐かしの味、お鍋を囲んだ時のこと。
メンバーは日本人の友達とその友人たちでした。
そのうちの一人、えーっと出身はベルギー?でも血筋的にはフランスと・・・ドイツ?(複雑で忘れました)の日本で働いたことのある友達John(ジョン)と日本人の働き方について話したんです。
「日本人やっぱおかしくない?」(真顔)
・・・。はて?
イギリスでお鍋え〜〜#イギリス留学 #ランカスター #留学 #UK
あ、出身地や国籍が複雑な話関連でいえば・・・こっちの大学では本当に様々なバックグラウンドを持つ人地に出会うことが多いんです。
ある日のPoliticsの授業のセミナークラスで、移民難民問題がテーマの日がありました。その際にクラスメイトが順番に自分の出身やバックグラウンドと関連してコメントしたことがあったのですが、ええええっていうほど純粋なBritishの人がいませんでした。😂
「イギリスには幼少期に移住してきて〜」
「移民2世なんだけど〜」
「生まれはイギリスだけど血筋はドイツで。」
おったまびっくり。私が見た目ではそこまでヨーロピアンの区別ができないので、こんなに驚いたのかもしれませんが、さらにびっくりしたのは・・・
「私タミル人なんですが。」
・・・え?
その日のメイントピックはシリア難民とタミル人問題についてだったんです。
それまで私の席の隣でいつもディスカッションをリードしてくれてた女の子がまさか問題の当事者だったなんて!!!
日本では見たことのない光景でした。
:タミル問題についてはこちら
イギリスで生活していると、単一民族で言語もひとつしかない日本は、なんて単純な国なんだろう。。。って思うことが本当に多いです。
異文化理解にしても、国際問題にたいする理解にしても私たち日本人の考え方はとても閉鎖的な島国の思考回路から抜け出せていないんだなあと日々痛感します。もちろん地理的要因と言ってしまえばそうなのかもしれませんが、グローバル化が進む今日、本当にそれでいいの?ジャパン!
東京オリンピックを数年後に控える今(賄賂疑惑で揺れてますが)、今こそ「私たちは島国だから。」と言い訳するのをやめるいい機会なのではないでしょうか。地理的不利を持つ日本人が世界をもっと身近に感じるための一番の近道は、一人一人が他国とのつながりを一つでも多く作ること。いろんな国を訪れる、世界中に友達を作る、異国の文化に触れる、そんな些細なことが人の心には大きく影響するものだと思っています。
なので、個人的には日本がもっと外国人観光客や留学生を受け入れることで、世界情勢が地球のどこか遠いところで起こっているテレビの中の出来事・・・ではなく、”自分ごと”になるような環境になればいいのになあ。なんて思っています。
(この話は話し出すと長くなるので今回はこの辺でやめます・・・😂 )
さてさて、そんな日本の未来の話は置いといて、本題の日本人の”今”、働き方のお話に戻そうと思います。
日本で勤務経験があるジョンの主張としては・・・
「日本人働きすぎだろおおお!」
WHY JAPANESE PEOPLE!!!!ということだそうです。
でも、、、それは否めませんよね。
残業、休日出勤、そんな言葉が飛び交う日本社会。。。
それに対してイギリス、特にこの田舎ランカスター何て土日の夕方4時頃にはお店全部閉まっちゃうんですよ!お金稼ぐ気あるんですかね?彼ら。😂
土日こそ、生徒はフリーだし街に出てくるから稼ぎどきなはずなのに。お店、ガンガン締めます。24時間営業のお店なんて、ランカスター中探してもきっと見つけられるのはケバブショップとMacぐらいです。
コンビニなるもの、ありません。
常に何かに追われているような東京という喧騒の中を生きていた私からすると、初めは何でもすぎに手にはいらにことに不便も感じたし、ショッキングでしたが、今はむしろ日本コンビニありすぎだろ!と私も思っています笑
それに、イギリス人はただただlazyに働かないというというのではなく、仕事を休んで休日を満喫し、家族と過ごす時間を大切にすることで生きる活力にしている印象があります。
フランス人なんかも、夏にやってくるバカンス休み(長期休暇)のために1年間働くっていう話は有名ですよね。それぐらいみんなバカンス大好きだし、会社側もきちんと休みを社員に与えているということですよね。
近年やっと日本でも育休や産休など休みを取るサーポートも増え、有給消化率というものを世間が気にするようになりましたが、それでも欧米に比べればその量も消化率も極めて日本は低いと思います。有給が設定されていても結局上司の許しがないと消化できない。。。そんな日本の社会人の事情を昨年の夏に少しかじっていた就職活動の際にたくさん耳にしました。
私も何か1つのことに熱中してしまうとズルズルとなかなか抜け出せないタイプなのですが、長時間仕事することだけがベストな方法なのでしょうか。自分のプライベートも充実させることで仕事に対するモチベーションや効率をあげることこそ、理想的なワークライフバランスと言えるのではないと、欧米の人たちを見ていると思います。
さて、ここでジョンから聞いた面白いエピソードをひとつ紹介したいと思います。
彼の友人マイケル(仮名)は日本人女性と結婚し、英会話教室で働いていたそう。働き始めて数年が経ったある日、おめでたいことに彼らは子供を授かり日本で出産しました。彼はアメリカに住んでいる彼の母や親戚たちに生まれた自分の子供を会わせたい!と思い、彼の上司になんとか有給をもらえないか掛け合いました。その上司の答えは、
「今回は許可するけど、次回からは認めない」
というものだったそう。つまり、1人目はいいけど2人目ができても有給は認めないということです。なんとブラックな。
彼はそれを承諾し、奥さんと1週間ほどアメリカに帰り、彼の家族と水入らずの時間を過ごしたそうです。その後もその会社で働き続け・・・ついに2人目の子供を授かりました。そして彼はついに会社にこう告げます。
「僕、会社やめます」
日本人にはなかなかできないことなのではないでしょうか。
彼は2人目の子供を彼の家族に会わせるために会社を辞めました。私はその家族愛は素敵だなあ・・・なんて思いますけど、現実問題また職探しすることは大変だし日本での多くの転職はあまりプラスには映らないこともありますよね。
この話を聞いていただけば、いかに彼らがプライベートの充実を重視しているのか、ということがわかると思います。
イギリスもそろそろ暖かい日が続き、夏の到来を感じます。
留学生活の終わり、そして帰国の日がじわじわと近づいてきていますが、同時に日本では同年代の友人たちの就職活動が佳境を迎えています。
日本にいた頃は想像もしなかったんですが、世界はこんなにも広くて必ずしも将来日本で働くことだけが選択肢ではない。そう感じる今日この頃です。
On the way back to Uni...