ランカスター大学 留学記

イギリス Lancaster Universityに大学の派遣生として1年間学部短期留学している大学生のブログ。

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ランカスターに留学を考えている方の参考になれば幸いです。
質問等は、コメントもしくはメールまで:)

 

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Michaela Term(秋学期)Module紹介④

今回は前回に引き続き・・・

 

秋学期授業よりArtよりCreative Enterpriseの授業についてご紹介します!

 

 

 

これまでの授業記事についてはこちらから☟

 

yukalancaster.hatenablog.com

yukalancaster.hatenablog.com

yukalancaster.hatenablog.com

 

 

最後のModuleは日本では馴染みのない、Artという学部からです。

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芸術学部って日本であまり見かけないですよね?

芸大や美大が独立して存在しているためか、法学部や経済学部の人が芸術を大学で並行して学ぶなんて環境はあまりないと思います。専門性を重視しているイギリスの大学制度ですが、それでも同じキャンパスで異なる分野について学んでいる生徒がともに学びあう環境は素敵です。(特にStudy Abroad生なら学部の垣根なく、簡単に他分野に渡って受講できるので嬉しいですね♪)

 

ただ、この授業、実は私が当初思っていたのと少し違いました!笑

 

 

 少しアートの学問に興味を持った背景を説明すると、私は母と母の姉が音高音大出身で私自身も一時はその世界を目指していたこともあり NO LIFE NO MUSIC!な人間です。(大学受験と上京を機に弾ける環境がなくなったのでやめてしまいましたが、、、)

 

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また、高校までは母校の小学校の器楽同好会でアコーディオン、ピアノ、マリンバを母とボランティアで教えていた経験もあり、”音楽は一つの言語なんだよ” という母の言葉を本気で信じています。

昔はなんでピアノは旅行に持っていけないんだろう、ピアノはそんじゃそこらには転がっていないから海外旅行で愉快な楽器隊を見つけても参加できない。コンサートに行ってもピアノがないと弾けない。オケにもコンチェルトじゃないと参加できない!そんなことから、本気で持ち運べる鍵盤楽器アコーディオンとともにヨーロッパを旅することを夢見ていた頃もありました(笑)

 

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ただ、アコーディオンって重くて大きいので飛行機では人一人分のように換算されるそうです!もはや、2人旅行ですね!(笑)

こうしてアコーディオンの旅には壮大な出費がかかることを知り、潔く断念。笑

 

今では趣味ということで実家に帰ったら弾く、という程度。

それでも私、ショパンと同じ誕生日なので今でもショパンだけは全部ちゃんと弾けるように実家に帰れば練習してます💕

 

そんなわたしのショパンへの愛はさておき、本題の授業内容を紹介します!

 

LICA301: Creative Enterprise

レクチャー:週に2時間

個別グループワーク:グループによりけり

 

前半に少し触れたとおり、当初わたしはこの授業のことをCreativeなアートとEnterpriseの融合という風に捉え、アートがどのように日常生活やビジネス関係の中で生かされているのか、ということやどちらかというとデザイン思考のようなことを学ぶ授業かと思っていたのですが、実際は違いました!

(ちゃんとシラバス読んだつもりだったのに、笑)

 

この授業では、前期後期合わせた全20週のグループワークがほぼ全てを占めます。

自分の芸術の知識や技術を将来ビジネスベースで活かしていくことを見据え、プロジェクトベースの活動を各班が独自に行っていきます。

 

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ちなみに、これも他の授業と同様に最終学年の3年生が選択できる授業なので、彼らはこのプロジェクト授業を通して今後のキャリア形成に生かしていくようです。

 

ここまで読んでいただいけるとわかると思うのですが、法学部の私完全に場違い!笑

 加えて、プロジェクトベースの活動なのでチーム形成が必要になるのですが教授が初週に一言。

「みんな知り合いだよね、再来週までにそれぞれ興味分野同じような人とチーム作っといて〜!」

 

え???

いやいや、私全員初対面です!無理です!笑

 

3年生にもなると、みんなすでにグループを作った状態でこのクラスを選択するようなんです。(これ、留学生にとらせちゃアウトな授業だと思うのですが・・・笑)

 

私は幸運にも、隣に座っていたの中国人が日本人の友人のフラットメイトだったので、Exchange Studentという事情を早々に理解してくれ、自分のグループに誘ってくれました。泣

もう彼女が女神に見えました。本当に。(彼女の隣に座った数分前の自分にも盛大な拍手)

彼女がいなければ、私は次の瞬間から40人ほどいるクラスの真ん中で一人立ち尽くしていたことでしょう!笑

 

 

こうして、私は晴れて4人グループの一員にサインアップすることができたのですが、私たちのグループはなんとも多様性に富んでいました。

リーダーのAlexはイタリア人、そして誘ってくれた中国人と私、そしてアフリカにルーツを持つイギリス生まれの男の子です。

 

そして肝心のグループワークの内容ですが・・・

Alexが自分の高校時代の経験をもとに、中高校生に芸術の専門家とのコラボワークショップとそれを発表するステージを用意するというアイディアを提案してくれました。

どこの国でも大学や学部の進路選択はひとつの人生の岐路。加えて、芸術の世界に進むことはきっと少し勇気が要りますよね。ロックスターになりたいという夢と先行きが見えない現実のギャップ。そんな子供達に、夢で終わらないショーに出れる現実の機会を提供したいという素敵な想いから生まれたアイディアで、満場一致でこれに決まりました。

Alexは今大学でもボーカリストとしてバンドを組み、学内イベントで歌ったりしているのですが、その高校時代の経験が自分の原点にあるのかもしれませんね。彼女の思いを皆で共有しながら、20週目に行う予定のイベントに向けて、4人で活動中です!:)

(すでに問題は多発していますが;それはまた今度の機会にお伝えします。笑)

 

 

 

そしてこの授業にはもう一つ目玉があります。

Personal Research Assignment

 

はい、名前の通り個人リサーチのレポート課題ですね。

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今回のお題は、イギリスのアーティスト及び団体、会社についてリサーチ。

会社またはプロジェクトとして活動に至った経緯とそこに至るまでどのようにスキルの身につけたか、困難やどのように団体として運営しているかについてリサーチを行い、自由に考察せよ、というものです。

 

えええイギリス!?

 

これまた想定外でした。笑

私はアートを使ったpeace-buildingやcommunity-making、アート活動を通したmindsetには元から興味があり、大学の長期休みを使ってハウスオブジョイJOIN TO JOYというフィリピンにある孤児院(半分ジャングル)に滞在し、子どもたちと様々な楽器や音楽を楽しみながら当時流行だったAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」のハウスオブジョイver.を作成したり、インドの同じような境遇を持つ子供達のアートスクールを訪問したりしていました。

日本でも、子どもたちと3日間のワークショップを通して一つのステージを作り上げるザ・ヤングアメリカンズという団体のKids Supportersを少しだけやらせていただいたりしていたので、そういった団体について考察するつもりでした。

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(※全部素敵な団体すぎるのですが今回は割愛します!)

 

まさかのイギリス縛りに苦しみ、ひらすらリサーチすること2週間。

ついに今日教授との個人相談が終わり、やっとオランダのアーティスト2人について考察することに無事きまりました。

(結局イギリスではない)

 

私が取り上げるオランダの二人組、Haas&Hahnについてはこちらの記事を是非見てみてください☟

logmi.jp

 

この事例から、アートが貧困地域に与える影響、そしてアートはこれらの問題を解決する手法として成り立つのかどうか、ということについて下記の2つのケーススタディーも交えながら、考察していくことになりました!

・Banksy (バンクシーはガザで子猫を描いた パレスチナの人々の苦しみを知らせるために【画像】

・JR Face 2 Face (Face 2 Face | JR - Artist

 

とりあえず題材が決まり一安心。ですが期限は11/30!鬼です!笑

旅行にいく計画も遊ぶ計画も全ておじゃんになりそうですが、ここで妥協はしたくないので自分の納得いくリサーチができるように頑張りたいと思います:)

 

 

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Artの学部があることとの関係性はわかりませんが、定期的に学内で販売されている格安ポスター、写真は購入したBanksyを貼った私の部屋です:)

yuka