EAPコースを終えて 〜English for Academic Purposes〜
さて、イギリスにきてちょうど1ヶ月が過ぎました。
まだ大学の本授業は始まっていません。
ではこの1ヶ月、何をしていたかというと
通称”EAPコース”
正式名称をEnglish for Academic Purposesという留学生向けの英語コースに参加していました。
このコースは留学生に必須のコースではなく、任意での受講ですがInternational Students(MBAやPost-graduateの院生も含め)の多くがこのコースに参加し、10月からの大学生活をスタートさせます。
私自身もこのコース中にイギリスの大学で過ごすための基礎を多く学びましたし、この街での生活や寮生活に慣れるという意味でもこのコースへの参加はとても良い準備になると思います :)
では、実際にどのような授業が行なわれていたか、ということなんですが
・ARW:Academic Reading and Writing
・LRD:Listening, Reading and Discussion
・OP:Oral Presentations
・Lecture
の大きく4つに分けられます。
時間割を見て頂くとわかると思うのですが、ARWの授業が毎日1つあり、その他にLRD、OP、もしくはLectureという形になります。
つまりARWのクラスがいわばホームルームクラス、というようなイメージです!
(2015-16 Lancaster UniversityのEAPコース時間割)
基本的に授業は午前中のみで、午後は個人ワークの時間になっています。
これを見て、「え!?授業少なっ!」
って思われる方も多いと思うのですが、イギリスでは個人ワーク(上記の時間割で言うIndependent Study)をとても重視しているため1日のスケジュールは授業でキツキツ!ということにはならないようです。
これも日本との文化の違いですね。
私は日本の大学で3年生のとき、前期に1年分の授業を詰め込んでいたので、留学直前まで週5、ほぼ1〜5限という時間割でした…笑
それでは次にそれぞれの授業について少し説明したいと思います。
Academic Reading and Writing
まず、通称ARWのクラスについてですが、この授業が私としては一番実りのある楽しい授業でした。
というのも、毎日クラスメイトとは顔を併せますし、チューターとも週1で面談があるのでクラス全体として仲良くなる傾向にあったと思います。
授業の中身としてもこのクラスでは1週間で3~4本のEssayを読み、それについての課題を次の月曜日に提出するというものだったので、イギリスの大学ではどのようにレポートを構成し書いていくのかとても勉強になりました。
課題は基本的に400~700、最終課題は800~1000wordsでお題は毎週違います。
今年は
1週目が 留学生が留学先で出会う困難を説明しなさい。
2週目が とある著者のWal-Martについての文献を読み、それについて評価しなさい。
3週目が 大学生の盗作について述べている文献を読み、批判的*1に述べなさい。
でした。
参考文献の内容もとても興味深く、留学生に関連のあることも多く含まれていたためとても楽しく課題に取り組むことができたと思います:)
ちなみに、後日談ですが先日の面接でチューターからわたしのEssayをgood exampleとしてクラスから選びEAP Officeに提出したよ💓という報告をもらいました。
レポートを書くこと自体はあまり苦手な方ではありませんでしたが、私のWriting skillはIELTSのスコアでも一番低く、課題に感じていた部分だったためとても自信に繋がりました:)
課題を取り組む際に使用した文献や授業で習った良いフレーズを参考に、本コースでもきちんとレポートに取り組んで行きたいと思います^^
Listening, Reading and Discussion
次に通称LRDのクラスについてですが、これはリスニングとディスカッションをメインにしたクラスです。
トピックについてはARWのクラスと同じものを毎週扱い、課題に取り組む助けになるようになっていました!
LRDのクラスではnote takingのパターンやreadingの方法論など、より本コースを意識した実践的レッスンが多かったように感じます。
Oral Presentations
通称OP、この授業ではプレゼンの練習を行ないました。
練習といってもかなり実践的なもので2回のプレゼンテーションをクラスに向かって行なうというものでした。
1回目は自分の趣味について2人ペアでトータル5分、
2回目は自分の専攻について2〜3人ペアでトータル10分〜15分程度でした。
1回目は旅について1人ずつおすすめの旅先を紹介するというパターンをとったのですが、2回目は自分の専攻についてだったので少し重かったように感じます。
EAPのコース生の多くは中国人で彼らはみな高校を卒業し、foundation courseを終えたばかりの18歳か19歳です。
つまり専攻も何もまだ大学に入学していないので専門知識はほとんどないのにも関わらず、それについて15分もプレゼンするというのはちょっと難しいよなあ〜と感じました。
私のペアは同じフラットのLiangという中国人学生(彼も例に漏れず専門知識は0)だったので、一般的な部分やリサーチの部分を彼に頼み、ケーススタディーの部分を私が担当するという分担を行ないました。
フラットメイトだったこともあり事前打ち合わせもばっちり◎
本番も無事終わり、良いフィードバックも頂けたのでよかったな、と思います。
Lecture
最後にLectureですが、これは日本の大学の講義のように大教室でコース生約200人がみな集まって聞くものです。
この時間は1週間の振り返りや連絡事項、また大学の施設例えば図書館などをどう使うかについて説明がありました。
毎回少し伸びがちだったので、いつもおなかが減って早く寮に帰りたいな〜という気分でしたが、このクラスがあると1週間の終わりを感じると同時に課題の〆切が迫り来るのをひしひしと実感していました。
〜総括として〜
実際のところ、私はEAPのコースに参加せずに10月からの本コースに参加することを想像すると本当に恐ろしいぐらいこのコースで得たことは多かったです。
それはもちろんスキル的なことだけではなく、どうやってイギリスで生活していけばよいかという点や共にEAPコースを乗り越えた心強い友人に出会えた事など、挙げればキリがありません。
授業では、やはり日本ではあまり行なわないクラスの中で手を挙げて意見を言うことに慣れることができたこと、そしてまだまだ発言に抵抗を感じることに課題を感じた事、これがとても大きかったと感じています。
生活面では、毎日フラットメイトと私たちのフラットにやってくるチャイニーズの友人たちと一緒に料理をし、夜ご飯を食べた日々が忘れられないです。
寂しさもありますがそれぞれが新しいフィールドに旅立つ時。時にみんなと支え合いながら、この1年を乗り切りたいと思います!
thanks a lot 💓 my big love for house46 Flat;1members!
*1:ここで言う批判的とはCritical thinkingのCriticalを指します